17歳で初めてぶつかった壁と挫折。前回、予想もしていなかったアメリカ留学を決意し、英語環境での生活にいよいよ出発です。
アメリカ留学への準備が整ったところで、いよいよ渡米の日がやってきました。
直行便は出ていないため、オクラホマ州に行くにはテキサス州のダラスで飛行機を乗り継ぐ必要があります。11時間ほどの長いフライトを経て、中継地のダラス国際空港に降り立ちました。
最初のThank you
ダラスから目的地のオクラホマ州タルサまでの乗り継ぎに2時間ほどあったので、空港内を探索することにしました。
声を掛けてくれる店員さんの言っていることがサッパリわからず笑顔で切り抜けながら、何か言わないといけないかなと思い、とりあえず “Thank you.” と伝えると ”You are welcome.” と笑顔で返してもらえたことが嬉しかった記憶があります。
フライトの時間が迫っている中、搭乗ゲートがわからず Information デスクのおじさんにチケットを見せると丁寧に道順を説明してくれたのですが、当時の私の英語力では言葉が「ラララララ…」にしか聞こえませんでした。
何度聞き直してみても全く理解できず困り果てていると、Informationデスクのおじさんが荷物を運ぶカートを運転するスタッフに声をかけてくれ、ゲートまでスーツケースと一緒にカートで運んでもらえることになりました。まさに救世主の登場です!
おじさんありがとう!ここでもまた、唯一といっても過言ではないマジックワードの”Thank you!!!”を言い、カートに乗って空港内を移動という貴重な体験をしながらゲートに到着しました。運転手のおじさんにも “Thank you.” を伝えて、いざ!オクラホマへ。
目的地のオクラホマ州のタルサに到着すると、空港で出迎えてくれたホームステイ先のパパさんから “Welcome!” と大きなハグをされ、ホッとした気持ちで “Thank you.” を伝えて、私のアメリカ生活が始まりました。
Thank youの持つパワー
驚くことに、ここまでで使った英語は “Thank you” のみでした。
英語が流暢に話せるにこしたことはないですが、「Thank you」の持つパワーには渡米後に何度も助けられました。これは日本語でも同じで、感謝を伝えて嫌な気持ちになる人はいないはずです。言語は違っても「ありがとう」は世界共通の魔法の言葉。
最近では、「ありがとう」を言えない人がいるそうですが、それは子供の時の体験が大きく影響するそうです。
異国の地で改めてわかった、感謝の気持ちを伝える素直な心の大事さを、このKids Passportでも子供達に伝えていきたいと思っています。
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