「学童に入ったら、習い事はできないの?」
と思っている方も多いのではないでしょうか? 子どものために習い事をさせたくても、仕事の都合で学童に入れてしまうと、アフタースクールの送迎などもあって時間の都合がつきにくそうですよね。
結論から言うと、放課後の預け先の選択肢によっては、学童と習い事の両立が可能です。ただし、それなりに料金がかかることは覚悟したほうがいいでしょう。
選択肢としては、民間学童を選択したり、送迎サービスを利用したりといった方法があげられます。
この記事では、学童と習い事を両立させるための方法にはどんな選択肢があるのか、詳しくご紹介します。
最近は民間の事業者の参入によって放課後の預け先の選択肢が増えてきており、働く保護者に合わせたさまざまなサービスが提供されています。
たとえお金がかかったとしても、働く保護者や子どもの将来にとってはメリットが大きいサービスもたくさんありますので、ぜひこの機会に選択肢として考えてみてくださいね。
▼この記事はこんな方におすすめ
- 学童保育を利用しているが子どもに習い事をさせたい方
- 習い事もできる学童保育を探している方
- 習い事と学童を両立させた場合、どのくらい予算が必要なのか知りたい方
▼この記事ではこんなことがわかります
- 学童と習い事を両立させる方法
- 民間学童・公立学童の違いやそれぞれの特徴
- 学童+習い事をした場合の費用
1.学童と習い事の両立は可能!ただし、預け先の選択肢が大切
小学校の放課後に子どもを見てくれる学童保育は、働く両親や子どもを見る時間が十分に持てない保護者にとって強い味方です。
しかし、そんな学童保育に通わせる子どもに習い事をさせたい場合はどうすれば良いのでしょうか?
結論から言うと、学童と習い事のスケジュールの両立は可能です。ただし、預け先である学童保育の種類や特徴、どこまでの範囲で利用できるのかの規約を事前に確認しておくのをおすすめします。
種類によっては、うまく学童と習い事を両立できないかもしれません。
1-1.学童と習い事の両立なら「民間学童保育」がおすすめ
そもそも、放課後に子どもを預けられる学童は大きく分けて2種類存在します。
「公立学童保育」は主に小学校や児童館に併設されており、運営元が自治体であることが特徴です。
「民間学童保育」は民間企業によって運営されており、公立にはない「習い事付き学童保育」などもあります。なかには、外部の習い事への送迎サービスが学童から提供されていることも。
一般的に、民間学童保育は公立と比較して利用する日にちや時間を自由に設定できるメリットがあります。
両者の学童には違いがいくつかありますが、今回の「習い事と両立できる?」という点から見ると「公立学童保育は習い事と両立しにくく、民間学童保育は習い事と両立しやすい」といえるでしょう。
1-2.公立学童保育でも習い事ができる珍しいケースも
では、「公立学童保育なら習い事は一切できないの?」と考えてしまうかもしれませんが、少し違います。学童によってさまざまですが、なかには「週1程度の中抜け(お休み)ならOK」と習い事などのためにスケジュール調整を認めてくれる公立学童もあるようです。
ただし、どの公立学童も許可しているわけではないので必ず確認しておきましょう。
学童と習い事を両立させたい場合に保護者が考えるポイントを4つ以下にまとめました。
- 習い事が週に1回程度なら公立の学童でもOKな場合が多い
※中抜けできるか要確認 - 複数の習い事をさせたいなら民間学童を選ぶ
- 残業などが多いなら習い事付きの民間学童がおすすめ
- 習い事の日だけ民間学童を利用する
たとえば公立学童保育いつつ週1は遠方の習い事をしたいと考えた場合、公立学童を中抜けして習い事送迎サービスありの民間学童を週1日だけ利用すると、保護者は送迎の必要がなく子どもは習い事を続けられます。
中抜けが許されない公立学童であれば、習い事付き民間学童や、習い事への送迎サービスがある学童保育に切り替えるのがおすすめです。
これまで学童保育を利用していて、新しく習い事を始めたい場合もまずは「今通っている学童保育が習い事を許可しているかどうか」「送迎の手が足りているかどうか」をチェックしておきましょう。
その上で預け先を選択すると、スケジュール的にも習い事と学童の両立が可能です。
Point
習い事と学童を両立させたい場合は、基本的に民間学童保育がおすすめ
2.学童(公立・民間)の特徴とメリット・デメリット
先ほども少し触れましたが、公立学童保育と民間学童保育には両者さまざまな特徴があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
習い事と両立できる学童を選ぶ視点から、2つの料金の違いや利用時間の違いを見ていきましょう。
2-1.公立学童と民間学童の料金や利用時間の違い
違い | 公立学童 | 民間学童 |
---|
運営元 | 自治体もしくは自治体から委託された事業者 | 企業、団体 |
設置場所 | 学校に併設もしくは近辺に設置 | 設置場所はさまざま、なかには学区外にある学童も |
対象児童 | 1~6年生、ただし待機児童が多い場合は4年生まで | 1~6年生、3・4年生までと制限があることも |
利用条件 | 原則共働き・ひとり親 | 保護者の就労有無は問わない |
預かり時間 | 原則18時まで | 18時以降の延長保育あり |
延長保育 | あっても19時ごろまで | あり、20~21時ごろまで |
平均的な月額料金 | およそ4,000~8,000円 | およそ20,000~70,000円 |
中抜け・スポット利用 | 不可であることが比較的多め | 可能な場合がほとんど |
スポット利用とは「週2~3日だけの利用」という使い方です。スポット利用ができれば、「普段公立学童に通っていて週1日だけ民間学童を使う」のも可能なため、習い事の幅が広がるでしょう。
いずれにしても、どういった利用条件・スポット利用ができるのかは各学童で異なります。まずは通っている学童保育に問い合わせておき、習い事と両立できるのか、スケジュールの都合を考えてみましょう。
2-2.公立学童と民間学童のメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
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公立学童 | 利用料金が安い学校から近い 子どもが1人で通える学校の友達と一緒に利用できる 学区内なので自宅からも近く送迎しやすい、安心できる | 希望が多い場合は待機することもある 延長保育がない弁当など別途準備が必要 中抜け、スポット利用ができるかどうか分からない 行事、イベントはあるが学習サポートなど習い事の要素は少ない 利用する際に役場に届出が必要 |
民間学童 | 延長保育、食事サービス、送迎サービスなどオプションが充実している 親の就労や環境を問わず利用できる、届出も不要 習い事付き学童保育なら中抜け不要 中抜けやスポット利用が可能な場合が多い 学童内に専門の先生がいれば学習サポートも受けられる プログラミング、英語や体操など特別なカリキュラムが受けられることも | 利用料金が高い カリキュラムの内容に各学童で差がある 地域に民間学童がない場合利用しづらい 子どもがカリキュラムに付いていけないことも 学校から離れた場所にあることも多い |
公立学童と民間学童のメリット・デメリットを書き出してみると、学童それぞれのスケジュール感や特徴がよく分かります。
もちろん公立学童での習い事を両立するのは不可能ではないものの、比較すると民間学童の方が習い事をしやすいと言えるでしょう。
特に大きなデメリットとしてあげられる「利用料金の差」ですが、民間学童は確かに料金が高めです。
ただし、習い事付き学童保育なら「習い事+学童」と含めて計算すると思ったよりも安く利用できることもあるため、総額でどのくらいかかるのかを一度出してみるとよいかもしれません。
Point
習い事+公立学童保育よりも、習い事のできる民間学童保育に通ったほうがコストが抑えられるケースもある
3.習い事への送迎が難しいときは「送迎サービス」も利用できる
習い事と学童を両立できるのならやってみたい、けれども気になるのが「送迎」です。公立学童なら学校へのお迎えだけでOKですが、習い事もするとなると送迎手段を考える必要があります。
また、習い事のために送迎サービスありの民間学童をスポット利用するのはお金がかかる…と心配な方は、送迎サービスを利用するのもおすすめです。
どんなサービスがあるのか、一例をあげてみましょう。
ひとつずつ、特徴をご紹介します。
3-1.ベビーシッター
教育を受けたスタッフが保護者の代わりに保育を行うサービスです。
ベビーシッターには送迎も含まれている事が多いため、学童保育への送迎や習い事への送迎をお願いできます。
会社側の経験値が高く、比較的安心してお願いできるのも嬉しいポイントです。ただし、マンツーマンでのサービスになるため料金はほかに比べてやや高め。
週に何度も使うようならその分高くなるので、コストを考えておく必要があります。
3-2.タクシー会社
全国で展開している「子育てタクシー」など、子どもの送迎サービスをやっているタクシー会社もあります。
「自宅から習い事に行く」「学校の正門から習い事に行く」など利用の幅が広いため、保護者にとっては便利なサービスと言えるでしょう。
しかし、低学年のうちは「子どもたった1人で利用する」「車中はドライバーと2人きりの密室になる」ために心配が残るかもしれません。
利用には事前登録が必要なので「その日になって突然お願いする」のができない点にも注意しておきましょう。
3-3.ファミリーサポート
乳幼児のころから利用できる行政のファミリーサポートです。ファミリーサポートでも送迎サービスを利用できます。
利用料金は企業のサポートに比べると安く、1時間600~1,000円でお願いできるところがほとんどです。
ファミリーサポートは育児をサポートする理念で活動していますが、担当者によってサービスの質にはどうしても差が出てしまいます。事前に面談も必要なので、援助会員(サポートをお願いする人)を変えたいなら何度か事前面談を繰り返す必要があります。
また、地域によっては援助会員の人数が少ないこともあるので、利用するのは原則的に平日のみ、早めに登録しておくことがマストです。
4.習い事付き民間学童の主な内容
習い事付き民間学童とは、その名前の通り「習い事」としての側面と民間学童を合わせた施設です。
民間学童のためやはり公立学童に比べて利用料金は高めですが、
- 週5で通えばその分習い事に触れる時間が長くなる
- 送迎の必要がない
- 子どもが施設を移動しないため安心して預けられる
- 通う時間を有効活用できる
といったメリットも大きいです。
これから学童保育を続けながら習い事を始めたい方や、ある程度の費用はかかっても良いので子どもに習い事をさせたい方に向けて、習い事付き民間学童の主な内容をご紹介します。
なお、今住んでいる居住区内で習い事付き民間学童を探したい方は「地域名+民間学童」で検索してみましょう。
さまざまな特徴を持つ民間学童が見つかるため、生活や子どもに合ったところを選べるとベストです。
4-1.習い事付き民間学童の費用
利用料金は各習い事付き民間学童によって異なりますが、平均すると
と言われています。また、スポット利用として週1回程度使うのであれば、
が相場です。
このほかに延長保育を利用するなら、その分の利用料金、入会金や送迎などのオプション料金など別途費用がかかることも多い点に注意しておきましょう。
「費用がかさむ印象があって利用する勇気が出ない…」と考える保護者が多いのも、実際にはあります。しかし、習い事をする場合でも
この費用が必要となり、さらに送迎サービスを加味すると月額2万円程度は習い事にかかる計算になります。
習い事でも入会金やお道具の準備金もかかり、初期費用を捻出しなくてはなりません。また、スケジュールが週1だけの習い事は習得スピードがそれなりになる点にも注意しておきたいものです。
習い事付き民間学童は費用が高くなりますが、習い事と学童を同時に週5で利用できると思えば意外とコストパフォーマンスはよいと捉えられます。
とはいえ、やりたい習い事の種類や状況は各家庭によってさまざまなので、メリットが多い習い事付き学童を選択できると理想的です。
Point
習い事付きの民間学童なら、移動の手間などを抑えつつ効率よく学習できる
4-2.習い事付き民間学童で習える主な習い事
習い事付き民間学童で習えるものは、各学童によってさまざまです。「ピアノ教室や習字など」の文科系の習い事から、「水泳や体操など」のスポーツ系の習い事、今関心が高まっているプログラミング的思考を育てる「プログラミング」の習い事などもあります。
なかでも、民間学童で特に人気が高い習い事は英語です。小学校の学習要項に英語が加わった背景もあり、「小さなうちに英語を習得させたい」と考える保護者も多くいらっしゃいます。
英語は英検取得から授業の補助となる座学中心の学習、喋ることで自然と英語力を身に付けるオールイングリッシュまで各学童で特徴が分かれています。
以下に、横浜市を中心として利用できる習い事付き民間学童を一部まとめました。それぞれ学べる習い事や、各ホームページから学童中の過ごし方などをチェックして、子どもが興味を持てる習い事付き民間学童を見つけてみてください。
習い事付き民間学童 | 学童で習える習い事 | 提供地域 |
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キッズパスポート | 英語(オールイングリッシュ) | 横浜市中心 |
キッズ・ワーク | そろばん、習字、英語、理科(実験) 作文、囲碁将棋 | 横浜市中心 |
ワオキッズ | 理科科学、書道、水泳、そろばん オンライン英会話 | 横浜市、川崎市一部 |
フューチャーテーブル | 野球、サッカー、バスケ(英語使用) バラエティスポーツ、書道、ピアノ ダンス、そろばん、クッキング | 横浜市都築区中心 |
G-kidzアフタースクール | テニス、ゴルフ、ダンス、チアリーディング バレエ、スイミング、体操、英語(英検) そろばん、書道、算数、美術、プログラミング | 横浜市都築区中心 |
ウィズダムアカデミー | 美術、スポーツ、そろばん プログラミング、英語、算数 ピアノ、リトミックなど | 東京、埼玉、神奈川、愛知、兵庫、福岡 |
5.横浜市で英語の習い事をさせたい方はキッズパスポートへ
横浜市にお住まいの方で、学童に通わせつつ英語の習い事をさせたい方はキッズパスポートがおすすめです。キッズパスポートは民間学童保育を行いながら、保育中はすべてのやり取りを英語で行うオールイングリッシュを採用しています。
「習い事」というと座学中心でテキストやテストが多い印象を受けるかもしれません。しかし、キッズパスポートは「勉強しない英会話」が中心です。英語を使いながら外遊びやゲームなど、さまざまなアクティビティを楽しめます。
単語帳を繰り返し記憶したり、授業があったりするわけではないので、子どもにとっても慣れない英語を遊び感覚の自然な形で身に付けられる点が大きなメリットです。
また、送迎サービスも充実。学校から直接キッズパスポート校舎にアクセスできるバスも利用できるため、子ども一人で学童保育に通わせるのが不安な方にとっても安心です。
ICカードによる入退出メールで、保護者に到着をお知らせするシステムも整っています。
英語学童としてネイティブ・バイリンガルの講師が在籍しているため、授業で使う英語から日常的なちょっとした会話まで多彩な英語の習い事も可能です。
「放課後に経験できる海外ホームステイ」のようなキッズパスポート、気になる方はまずは無料体験から始めてみることをおすすめします。
6.まとめ
習い事と学童の両立は、「なんとなく難しそう…」と不安に思う保護者が少なくありません。基本的に、公立学童か民間学童かを選ぶことで習い事と両立できたり、制度やサービスを利用しても子どもに習い事を続けさせることはできます。
ただし、複数の施設を利用すると子どもが疲れたり、合わない面が目立ったりすることも。また、距離的な関係で親の送迎ができないこともあるでしょう。
その場合は習い事付き民間学童などを利用して、子どもにとって今しかできない体験をさせてあげられるとよいですね。
投稿者プロフィール
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西田 幸次
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楽しい・ワクワク・ドキドキを抱えながら、日本語を自然と覚えたように英語を習得して欲しい…それがキッズパスポートの目標です。
スクール長として、時にはお料理担当として子どもたちと触れ合い、日々の表情に気を配りながら、子どもたちの成長と「やりたい!」という意欲を育んでいきたいと考えております。
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